目次
1.オリーブ茶の魅力とは
地中海沿岸諸国では古くからオリーブの葉を薬として活用されてきました。
オリーブの実から作られるオリーブオイルは抗酸化作用があって体に良いことをご存じの方も多いと思いますが、じつはその葉に含まれる成分はオリーブオイル以上に様々な効果を期待できます。
地中海沿岸地域では、オリーブの葉は何千年も前から様々な形で活用されてきました。最も身近なのがオリーブ茶です。葉を煎じてお茶にして飲むのが一般的でした。オリーブ茶は健康維持や鎮静作用などの効果があるとされ、民間薬として用いられていたようです。
ほかにも、マラリアの治療薬や解熱剤としてオリーブの葉の粉末が使用されていたそうです。果実とともにオリーブの葉もなくてはならない存在だったのですね。
オリーブの葉には抗酸化作用や抗菌作用を持つ成分があり、その作用は血圧やコレステロール値、血糖値を下げたり、免疫力の向上に効果があるといわれています。
実際に発熱時にオリーブの葉のエキスでウイルス感染に対して有効であることを実証した研究者もいます。風邪やインフルエンザの軽減に効果があるとされてます。
私たちもオリーブ茶をつづけて飲むことができれば生活習慣病予防などの体質改善や美容効果も期待でき免疫力をあげ健康を保つことにつながればこんないいことはないですね!オリーブの葉を使ったサプリメントは健康食品として世界中で高く評価されています。
その効能に注目して日常的に摂取する人たちも増えているようです。
オリーブ茶はポリフェノールなどを多く含みますがカフェインは含まないので妊婦さんやお子様にも安心して飲める健康茶としておすすめできます。
2.オリーブ茶の利用方法・飲み方
オリーブ茶は茶葉、ティーバック、粉末状のものがあります。
ティーバックならばポットやカップにいれて熱湯を注ぎ3分ほど蒸らして飲んでいただけます。お好みで蒸らし時間を調整し取り出してください。
おすすめの蒸らし時間は、ティーバックをポットに入れ熱湯を注ぎ3分。ポットのふたは温度を保ち、香りを維持するため閉めておくこと。3分ほどで若草色のハーブティーができあがります。すっきりとした香りと飲み口で爽やかな苦みが後にきます。この苦味がポリフェノールです。ちょっと癖になる苦みですがはちみつなどを加えてもダブル抗菌効果が期待できるかもしれませんね。ですが、長く蒸らしておくと渋みが増してくるのでご注意ください。
粉末状にした粉茶もあります。蒸したときには茶色の葉なのですが不思議なことに粉末状になるころにはきれいな若草色になってオリーブの葉の色味が出ています。粉末なので茶殻もでずホットでもアイスでもその時の気分で飲むことができます。こちらのほうがほのかに甘みがあり初めての方には受け入れやすいかもしれません。お茶の香りや色はあまり大差ないですが粉末にすることでお茶としてだけではなく料理やスイーツに加えて余すことなくその成分をとりいれることもできます。
3.オリーブの歴史、健康効果の向上と美容効果
オリーブの葉は古くから様々な、健康効果のあるものとして用いられてきました。歴史を紐解いていくと、有史以前アフリカ北岸や地中海沿岸に自生し、現在のイスラエル、パレスチナ、ヨルダン、レバノン、シリアの地域で栽培が始まったと考えられています。
様々な効能を持つオリーブは、地域を移動する人類とともに栽培地もグンと広がり、その後海上の交易において、ギリシャや、地中海沿岸諸国、アメリカ大陸へと広がっていき、中国・インド・日本などのアジア諸国、そして現在では南半球を含む世界中で栽培されるようになりました。
オリーブの葉には果実よりもはるかに多くのポリフェノールが含まれていて、葉のエキスに含まれるポリフェノール群は、赤ワインの2.2倍、緑茶の3.3倍にもなり、その中でも【オレウロペイン】というポリフェノールは、緑茶には全く含まれない成分で、非常に優れた抗菌・抗酸化作用があり、風邪やインフルエンザ予防に効果があり、血糖値、血圧や血液中のコレステロール値を下げる抗酸化作用があるのも分かっています。
オリーブの葉から抽出したエキスは、血液中の白血球の1種であるマクロファージや好中球の働きを活性化させ免疫力を高め、細菌やウイルスを不活性化し病原菌を攻撃する作用もあります。
【オレウロペイン】を含むオリーブの葉を、風邪などの感染症の対策として、用いられているクリニックもあり、様々な感染予防に期待があります。バランスのとれた食事や睡眠、ストレスを溜めないなど、基本的な対策も充分にした上で総合的なものと考え、取り入れられると良いと思います。
また、効能や効果は摂取量に左右されるところですが、【オレウロペイン】1日摂取量 100mgの毎日摂取は、明らかな副作用もなく骨代謝、脂質代謝の健康に有益な作用をもたらすと考えられています。
美容の面でも、【オレウロペイン】はコラーゲンの生成を補助し、肌のハリを生み出す働きがあり、さらに抗酸化作用でシミの原因となるメラニンの生成を抑える効果が出ていることから、今後の健康および美容効果についての更なる研究が期待されます。
また、オリーブの葉に含まれているオレイン酸は、善玉コレステロールを減らさずに、悪玉コレステロールのみを減少させる効果もあるそうです。
そのほか【ヒドロキシチロソール】いうポリフェノールは、殺菌・解熱作用があるとされていて、ひいては生活習慣病のリスクを低減する効果があり近年、オリーブの葉の効能や成分に更なる注目が集まっており、長い歴史の中で活用されてきた健康効果に着目した様々な商品が開発されています。
(ポリフェノール値・国民生活センター調べ)
4. オリーブ茶を飲む際の注意点
オリーブ茶はカフェインが含まれていないため、あきらかな副作用の報告はされていません。ただし抗酸化作用・抗菌作用の影響で、体内毒素が放出されるデトックス効果の際に、体調に異変を感じる方もいるようです。このような体調の変化はまれに1週間ほどある方もいらっしゃいますが、その後自然に回復するようです。
一般的に知られるデトックス過程でよくある体調の変化は、軽い頭痛、だるさ、筋肉痛、微熱、喉の不快感、疲労感などが挙げられます。この期間は水を多めに摂ることをおすすめしますが、そのままオリーブ茶を継続しても症状は改善、落ち着いてくるようです。
生産されている現場の皆さんは、毎日2~3杯飲まれ、特に利尿作用を効果が高い事を感じておられます。
ただし、不調な症状が長期間に渡って続くようであれば、オリーブ茶を一旦やめ、かかりつけ医に相談しましょう。また、オリーブ茶の効能から、血圧に影響が出る可能性もあります。低血圧の方や血圧の薬を服用している方など、体調面に不安をお持ちの方は専門医に相談することもおすすめ致します。
オリーブ茶のポリフェノール群成分で【オレウロペイン】は様々な有益な効能効果があります。短時間に大量のオリーブ茶を飲むと下痢になってしまう方も中には、いらっしゃるそうなので、ご自身の体調と相談しながら、まずは1日2~3杯ほどにしてオリーブ茶を楽しんでみましょう。
5. リーフパウダーを使ったおススメレシピ
6. 佐賀県みやき町発のオリーブ茶ができました
地域活性化のためにオリーブの栽培に取り組む佐賀県みやき町で植樹祭があったのは2016年。当時、地元住民ら約100人が参加し、同町簑原の「グリーンパーク香田」で110本のオリーブの苗を植えられました。末安伸之町長は「国産のオリーブは非常に希少。将来はブランド化したい」と意気込みを語ってありました。5年間で1万本を目標に植樹を続けると・・・。
みやき町の情報発信をしているみやき町観光協会は緑あふれる憩いの場所として「四季彩の丘みやき」をオープン。
そこでは「オリーブ」を使った様々な加工品を日々研究し模索しています。小豆島や熊本県天草地方のオリーブ農家さんを訪ね研修をかさね近隣の久留米市のオリーブ農家さんとも情報交換をし成長してきました。
オリーブといえば真っ先に思いつくのがオリーブオイル。実からとれる黄金色の液体はポリフェノールを多く含み抗酸化作用、抗ウイルス作用があり免疫力を高めるということで、近年健康志向の高まりで年々その需要を伸ばしてきています。さらにオリーブの葉にはオイルに含まれるポリフェノールの量や種類がより多く様々な効果が期待されます。
そこで栄養素をあますことなく取りいれることができるものに加工することはできないかと考え、まずはなじみやすいお茶にしてみようとなりました。
葉の摘み取りは2月。すべて手作業で1枚1枚丁寧に選別・洗浄し蒸し上げ、さらに乾燥・焙煎と続きます。20キロの生葉から約10キロの粉末が出来上がります。
蒸し上げた時の茶色の葉は粉末状に変わると生命力あふれる若草色へ変化します。
佐賀県みやき町産100%のオリーブ茶の誕生です!多くの方々が関わったオリーブ栽培。オリーブの葉に含まれる様々な有効成分をたくさんの人たちへ知っていただき免疫力向上に役立てるようにと考えています。地域の皆さんで育てたオリーブの木からの加工品はまだ産声を上げたばかりでこれからが楽しみです。
日本国内でのオリーブの需要は年々高まってきています。オリーブは捨てるとこのないいいものづくし。その実はオイルや塩漬けに。オイルを絞ったかすは化粧品への加工ができ石鹸やパックへ。今注目のオリーブの葉はパウダーにしてその用途は無限大です。
みやき町はオリーブ茶の販売を目指して頑張っています。大切に摘み取ったオリーブの葉からできるお茶。是非、ご賞味ください!!