国産バナナと輸入バナナとの違い、種類・栄養、本当に皮ごと食べられる?

目次

  1. 国産バナナと輸入バナナの違いとは?
  2. バナナの栄養
  3. バナナの種類
  4. 佐賀県初!皮ごと食べられる神バナナ
  5. 神バナナの収穫
  6. 美味しい神バナナの食べ方・加工品

1.国産バナナと輸入バナナとの違い

台湾から初めて日本にバナナが運ばれてきて110年あまり。一般庶民の口にはめったに入らない高嶺の花だったのが、バナナの輸入自由化を経て、台湾からだけでなく南米エクアドルやフィリピンからも日本市場向けのバナナ生産によりとても身近な果物の一つになりました。平成19年の貿易統計によると、国内市場に出回っている約90パーセントがフィリピン産。果物の輸入量のなかではバナナが約60パーセントを占めています。

そんな中、国内でもほんの少し沖縄や奄美大島・鹿児島県などで収穫されています。

国産バナナ

国内でも、ほんの少し、沖縄や奄美大島、鹿児島などで栽培されています。政府がまとめた平成24年産の収穫量で見ると、沖縄県が124.1トン、鹿児島県が57.3トンとなっています。

「島バナナ」や「三尺バナナ」と呼ばれるもので、ある程度熟してから収穫できるため、輸入されているものよりもねっとりとしていて甘味が強く美味しいバナナです。

輸入バナナ

 日本では、チチュウカイミバエなどの害虫の侵入を防ぐため、熟した状態では通関を通せない事になっています。熟したバナナは、日本の農作物に被害を及ぼす可能性のある害虫が寄生している恐れがあるからです。そのため、バナナはまだ青いうちに収穫したものしか輸入出来ません。日本に到着したバナナは、港に隣接した保税倉庫に搬入され、植物防疫法に基づいた病害虫の検査、食品衛生法に基づいた残留農薬検査等が行われます。

日本に定温輸送されたバナナは一旦室(むろ)に入れられ、エチレンガスや温度調整によってある程度追熟させてから出荷されます。

 

2.バナナの栄養

一般にバナナは「カロリーが高い」と思われがちな果物ですが、実際は1本(約100g)で86kcalです。ご飯約1杯(150g)が252kcalなので意外と低カロリーなのです。

また、リンゴやミカン・イチゴなどに比べてカリウムやビタミン・ミネラル分を多く含み天然のサプリメントといってもよいかもしれません。

バナナには、でんぷん、ブドウ糖、果糖、ショ糖など、いろいろな糖質が含まれていて、それぞれ体内に吸収される時間が異なり、エネルギー補給が長時間持続します。また、一緒に含まれている食物繊維にも糖質の消化速度を緩やかにする働きがあるため、腹持ちが良く、血糖値が急激に上昇しないのも特長の一つです。さらにカリウムの含有量は果物の中でも非常に多くマラソンランナーやサッカー選手などが試合前に食べるといわれています。また、バナナには葉酸も多く含まれるので毎日を元気に過ごすのに最適な食材です。

カリウム

ナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧に効果があります。また、長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働きもあります。逆に不足すると、筋肉が弱り、障害を起こすそうです。

ビタミンB類

おもに、消化液の分泌を促すビタミンB1や、粘膜をつくるビタミンB2、そして、血行をよくしたり、エネルギーの代謝を促すナイアシンなどのビタミンB群が豊富です。

葉酸

葉酸は「造血に働くビタミン」と呼ばれるビタミンB群の一種です。水に溶けやすく加熱にも弱いため、水洗いせず生のまま食べられるバナナなら栄養素を損失することなく摂取できます。

糖質

バナナに含まれる糖質はブドウ糖、果糖、ショ糖などいろいろな種類を含んでいます。種類によって体内でエネルギーに変わる速さが違うため、即効性と持続性を併せ持つ優れた糖質の供給源だと考えられています。脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖のほか、糖が脳のエネルギーになるのをサポートするビタミンやミネラルも一緒に含んでいるので、集中力アップ効果が期待出来ます。

【参照:バナナ大学・旬の食材百科】

妊娠。授乳中のかたの特に摂取することが進められている、ビタミン・ミネラル(葉酸、ビタミンB6、ビタミンC、マグネシウム)が含まれカロリーを抑えながらも栄養を十分に摂ることができる、バナナはとても便利な食品です。

また赤ちゃんの離乳食に小児科医が一般的に勧める果物もバナナです。柔らかく消化しやすい糖の形なので、まだ消化器官が未熟な赤ちゃんにとっても最適な食物です。

じつは、バナナには抗酸化作用のあるポリフェノールも多く含まれており、アンチエイジングにも有用です。そして、バナナには身体が必要とする栄養や機能性成分が多く、皮をむくだけで簡単に食べることができるので、時間がないときでも、手軽にバランスのとれた栄養補給をすることができるのです。

3.バナナの種類

世界中で栽培されているバナナの種類は、大きく「生食用(Table Banana)」と「料理用(Plantain)」に分かれ、300種類以上あるといわれています。その中でも生食用として一般的なものをあげてみました。

 

キャベンディッシュ

日本で最もポピュラーなバナナ。スーパーや果物店で一般に売られている。

フィリピンから輸入されているのでフィリピンバナナとも呼ばれています。

 

 

セニョリータ(モンキーバナナ)

通称モンキーバナナと呼ばれる小型のバナナ。
皮が薄く、甘い。

セニョリータともいわれる長さ7cm~9cm、太さ2.5cm程度の小柄なバナナ。味は甘く、やわらかい果肉であり、デザート用として人気が高い品種です。

 

島バナナ(沖縄)

沖縄で一般的なバナナで、家庭の庭などによく植えられています。販売用の生産者が少なく輸入バナナより島バナナの方が甘みも酸味も強くておいしく、沖縄での価格も輸入物の何倍もします。

形は太短く、皮がうすいので熟してくると皮が裂けてきたりします。味はとても濃厚で、輸入されているバナナとは一味もふた味も違います。

 

 

三尺バナナ

これも沖縄などで栽培されているもので、キャベンディッシュの小さい品種になります。

グロスミッシェル

パナマ病により一時は絶滅したと考えられていた品種です。昔、バナナが贅沢品でだった時代の台湾バナナに近い品種で、キャベンディッシュ種と同じゲノム構成です。日本では岡山県の農業法人 株式会社 D&Tファームがグロス・ミッシェル種から凍結解凍覚醒法という栽培方法で新品種をつくりだし日本国内での生産を可能にしました。

そのバナナは、香りが良く、程よい甘さ、酸味のバランスがよくさらに、皮は薄く、皮のまま食べられるのが特徴です。糖度は25℃と非常に高く、甘いバナナの香りと味の濃厚さ、さくさくした皮と、もっちりした果肉が特徴です。

4.佐賀県初!皮ごと食べられる神バナナ

○どうして皮ごと食べられるの?

一般的に販売されている輸入バナナは虫の多い熱帯地方で育つので虫害を防ぐため沢山の農薬や殺虫剤を大量に使用します。

その為、バナナの皮に毒素が溜まり食べることは出来ません。

神バナナは『凍結解凍覚醒法』という技術を用いることで農薬や殺虫剤を使用することなく安全・安心な完全無農薬栽培を可能とし丸ごと皮まで食べられるようになりました。

神バナナは、安心して小さな子どもからご年配の方まで食べることが出来ます!

 

 

○香り!味!すべてよし!!

神バナナの魅力は皮まで食べられることだけではありません!

味わい、香りも大きな魅力のひとつです。神バナナの品種は幻の『グロスミッシェル』を用いています。

この品種のバナナは、かつて高級品で貴重な食べ物だったバナナの時代を知ってらっしゃる年代の方の中には懐かしく感じられ感動される方もいらっしゃるのではないかと思います。

一般的に市販されている輸入バナナの『キャベンディッシュ』の糖度が約18度前後なのに対し、神バナナの糖度は約25度前後で、とても甘くねっとりし香り豊かなその味わいも特徴のひとつです。【参考:みかん、11度。りんご、14度。】

 

○なぜみやき町に?

健幸長寿のまちづくりを目指す佐賀県みやき町において、安心安全なバナナに、子どもからご年配の方まで多くの方が触れることができ、感じ、口にすることができる環境を広げていきたいという思いから「農業法人神バナナ株式会社」と連携し、バナナ栽培がはじまりました。

2018年6月、凍結解凍覚醒法を開発した田中氏を招き、みやき町で講演会を開催しました。

この凍結解凍覚醒法は、苗の一部を零下60度で凍結するという特殊な栽培法を用いることで、寒さに強い品種となり、冷涼な土地でもバナナ栽培を可能にしました。さらに、バナナ自 体も高い免疫力を備えるため、細菌や虫を防ぐための農薬や殺虫剤を使用する必要がなく遺伝子組み換えに頼らない有機無農薬栽培を実現。

神バナナの製法は、バナナのみならずいろんな農業に生かすことが出来る優れたものであり、農業の発展も期待できます。

耕作放棄地や休耕田対策にもなり、神バナナが町の特産品になる日は目の前です。

農業に新しい文化が産まれ、新しい世代に引き継がれ、今よりさらに発展していき、若い世代にもやりがいが感じられる仕事になればと思います。

5.神バナナの収穫

神バナナは2017年、鹿児島県南九州市で生産が始まり、2019年には佐賀県みやき町でも生産が始まりました。

環境の良い土地の選定から清らかな天然水の確保など時間をかけて神バナナの為の良い環境を造りだし苗の植え付け、灌水、追肥やトリミング、徹底した温度管理などすべて手作業で行い細心の注意を心がけているそうです。

苗は凍結解凍覚醒法の処理を施したものを植えつけていき、苗の大きさにより水の量が違うので一株一株丁寧に選別し朝・夕の2回水やりを行います。

昼間は温度が高いので灌水はしません。

肥料は牛糞を使用しない有機肥料を使用し、虫がつかないよう竹酢液や木酢液をふりかけます。

 

それでも虫がついた場合はピンセットで丁寧に取っていきます。

また、株の成育に影響を及ぼす腐った皮や発育の邪魔をする葉はトリミングし栄養分を主株に集中させます。一株ごとに成長の速さや水の量、肥料の量も違い、愛情込めて毎日お世話していきます。

この作業を繰り返していきあと少しで収穫という時期に台風や豪雨にみまわられ2回ほど浸水してしまい苗の根腐れが起こってしまいました。

 

 

根腐れを治す為、苗の植え替えを重ねていき通常の収穫時期より遅れてしまいましたが、無事に美味しい神バナナの収穫にこぎつけることが出来ました。

6.美味しい神バナナの食べ方・加工品

神バナナはやはり、なんといっても“生”で食べるのが一番美味しい!!

シュガースポットが点々と出てきたころの神バナナは、食感も味も香りも濃厚で感動です。

筆者も神バナナを母(50代)にもプレゼントしたのですが、もう他のバナナは食べられないと言っておりました。今までのバナナはなんだったのか?!一般的なバナナは、少し青臭いようななんとも表現しがたい香りがするときがあるのですが神バナナは一切ありません。

“皮ごと食べられる”というのは、国産で無農薬で皮まで食べても安全ですという意味とのこと。

一般的なバナナは、もちろん皮を食べませんが、神バナナは皮の厚みが違います。

その厚みは3ミリ程度。薄いんです。

市販のものと比べて神バナナは小さく見えますが、皮をむいてみると実の大きさはさほど変わらず、しかも変色しにくい。生クリームと合わせてバナナサンドなどしても相性が良いです。

今注目のバナナジュースでもその美味しさは際立ちます。

東京にある日本初の国産バナナの専門店「スイーツ&ジュース 国産バナナ研究所」でも神バナナがバナナジュースやバナナプリンとして登場しています。

ほかにも佐賀県みやき町では、神バナナチップス、神バナナリーフ焼き菓子、神バナナビールなどあります。

神バナナチップス(きゃんでーばなな)

袋に『きゃんでぇーばなな』と書いてあるとおり、他社製品とはまったく違いパリパリはしておらず、ソフトキャンディーのような甘さと舌触りです。

甘く芳醇な香りが口の中に広がり、砂糖を使ってないのが不思議なくらいです。

神バナナの焼き菓子

神バナナリーフ焼き菓子は、メレンゲに神バナナの葉を練りこみ焼き上げたものです。じつは神バナナの葉も栄養価が高く、無農薬栽培なので、葉もお菓子として食べることができます。

神バナナプレミアムエール

神バナナビールも、みやき町産ホップと神バナナを使用した、香り高いエールビールです。

子どもからご年配の方まで、多くの方が、幅広く神バナナを存分に楽しめます。

神バナナアイスも登場!?

現在は、神バナナのアイスクリームも開発中だそうで、すごく楽しみですね。


 

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